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国際社会科学研究院 木村 晃久 准教授の著書が日本会計研究学会「太田・黒澤賞」を受賞しました

受賞情報

 国際社会科学研究院 木村 晃久 准教授の著書『損益の区分シフト:経常利益の調整実態と株価への影響』が、2019年9月に日本会計研究学会「太田・黒澤賞」を受賞しました。日本会計研究学会は、日本の会計学者が所属する最大の学会(会員数約1,800名)であり、この賞は、会計学の発展に貢献する書籍に対して授与されるものです。
 木村准教授の著書は、経営者が損益の区分シフトと呼ばれる利益調整行動をおこなっていること、また、投資家が損益の区分シフトによって調整された利益情報に誤導されないことを、実証分析によって明らかにしたものです。利益調整行動は企業外部からは直接観察できません。この著書では、損益の区分シフトがおこなわれた場合に現れる「痕跡」を公表データから捉えるためのさまざまな工夫が施されています。そこにこの著書の独創性が認められるとともに、そのことが検証結果の信頼性を高めています。また、この著書は、経常利益と特別損益を区分表示するという日本固有の会計制度が合理的なものであることを明らかにしており、日本の会計基準のプレゼンスを確認したという意味で、社会的意義をもつものといえます。これらの点が受賞に値すると評価されました。


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