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横浜国立大学×JICA連携講座「現場から考える国際開発協力」開催のご案内

10月後半より三ヶ月にわたり、JICA(独立行政法人国際協力機構)と横浜国立大学による合同ワークショップ「現場から考える国際開発協力」 を開催することになりました。つきましては、参加学生を募集いたします。応募締めきりは10月16日17時となっております。参加をお待ちしてます。

講座の趣旨

国際開発協力は、援助する側とされる側、便益を受ける側と費用を負担する側など、立場によって異なる課題に直面し、異なる利害関係や認識をもった多様なステークホルダー達によって織りなされる営みである。よって、国際開発協力の事業を推進するには、自分とは異なる立場の「他者」が直面する制約条件や立場などを理解する力、想像する力が不可欠となる。こうした力は、国際開発協力の分野でキャリア形成をする諸氏のみならず、現代の世界を生きていく上で必要なリテラシーといえるであろう。本講座は、国際開発協力という事象を切り口として、多様な「当事者」の視点に立って縦横無尽に捉えることができる「複眼的な視点」を獲得することを目的とするものである。そのための仕掛けとして本講座は、一方的な講義ではなくワークショップの形式をとり、特定の「現場」において実際に発生している個別のケースを題材として、現場ではどのようなことが起こりうるのか、どこにボトルネックがあるのか、「現場から考える」シミュレーションを行う。すなわち、多様な開発課題を抱えた実在の開発途上国のアクターとしてそれぞれの観点から開発課題に取り組んでもらい、外部のリソースを活用して国としてのソリューションを形成してゆくグループワークを中心に展開される実践的な講座となる。

COVID-19パンデミック以降、国際開発協力のオペレーションにおいても、その協力対象の「現場」に人材が投入できない状況が生まれている。こうした状況のなかで、現場があることのありがたさが再認識されていることも事実であり、こうした状況だからこそ「現場から考える」ことがますます重要な意義をもつといえるであろう。これまでアクセスできていた現場へのアクセスが難しくなったという事実もまた「新しい現実」の一部であり、その意味では、本ワークショップは、ポスト・コロナにおける国際開発協力のあり方を考える契機にもなるであろう。

本年度の舞台となる具体的な途上国の現場は、南アジアのバングラデシュである。参加者各位には、バングラデシュの各政府機関の担当者として、日本のODAを活用すべくグループで協力しながら援助の要請書(プロポーザル)を作成するというお題にチャレンジしてもらう。作成された要請書は、実際の国際協力機構(JICA)関係部の職員に査定され、評価、講評される。要請書の作成およびプレゼンテーションという最終成果に向けて、10月以降、数次の集中ワークショップ(土曜日の午後に開催)を実施し、グループ内およびグループ間での合意形成を行っていく。その過程で、教員やJICAスタッフ、開発コンサルによる知見や方法論のインプットもなされる。

日時

2020年 10月24日(土曜日)・11月7日(土曜日)・11月21日(土曜日)・12月12日(土曜日)
2021年 1月9日(土曜日)・1月16日(土曜日)

会場

すべての講座をオンライン(Zoomを使用予定)にて実施いたします。

備考

横浜国立大学所属の学生については、応募フォーム(下記のJICAのHPよりアクセス可能)からの選考に通過した上で、学内の履修登録をすることによって、単位取得が可能となります。所属によって、三通りの履修パターンがあります。
  • 学部学生:
    全学教育科目(YNU リーディング・レクチャ・シリーズ(YNU Leading Lecture Series)「現場から考える国際開発協力:JICA連携講座」)として単位取得。
  • 国際社会科学府国際経済法学専攻に所属し、国際開発ガバナンスEPを修了予定の大学院生:
    講義科目「ワークショップ」として単位取得。
  • その他の大学院生:
    大学院全学教育科目(YNU リーディング・レクチャ・シリーズ(YNU Leading Lecture Series)「現場から考える国際開発協力:JICA連携講座」)として単位取得。

応募方法など

詳細は、下記のJICA横浜のHPをご覧ください。
https://www.jica.go.jp/yokohama/topics/2020/200915.html新しいウィンドウが開きます

問い合わせ先

国際社会科学研究院
小林誉明
kobayashi-takaaki-gvynu.ac.jp

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