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Visit by Dr. Pompeo Della Posta

ユーロ危機の講演
ユーロ危機の講演
デラ・ポスタ先生
デラ・ポスタ先生
Europe and the Financial Crisis (2011年) (「欧州と財政危機」) の著者であるデラ・ポスタ・ポンペオ博士(ピサ大学経済学部)が5月に本学を訪問しました。双方の大学の現況報告を行い、また、経済学部植村教授を交え今後の共同研究について打ち合わせをしました。

5月15日、16日にはデラ・ポスタ教授による講演会が経済学部講義棟202室で開催されました。15日の講演は“The process of monetary integration in Europe: from the fall of the Bretton Woods System to the Euro”(「欧州における貨幣統合過程:ブレトンウッズ体制崩壊からユーロまで」)と題して、ユーロの論理的根拠を歴史的に簡潔に触れてから、ユーロ導入までを時系列に説明しました。16日の講演は “The Euro Sovereign Debt Crisis: A Critical Analysis.”(「欧州債務危機」:批判的分析)と題し、過去の主要な出来事を総括し、ユーロ諸国の危機について考えられる理由とその解釈について詳し取り上げ、欧州諸機関から重要な反応を財政、金融、制度面から分析しました。二つの講演会とも盛会で、MPE(英語プログラムの大学院生)をはじめとし学部生の出席者も多くみられました。今年度欧州英語討論会のトピックに関連した内容であったため英語討論会参加者はユーロ危機を実際に経験している専門家による講演を熱心に聞いていました。

本学とピサ大学の交流は今までも成果をあげていますが、デラ・ポスタ博士の訪問によりさらなる発展が期待できます。

(国際教育推進委員会)