横浜高等商業学校初代校長である田尻常雄先生の胸像は、社会科学系同窓会の富丘会有志からの寄付によって1982年に建立されました。建立から40年以上が経過し、経年劣化が見られ、胸像周辺には草木も生い茂っています。横浜高商の開校100周年の機会に、胸像の洗浄・修復と胸像周辺の環境整備を実施する予定です。
シドモア桜は、日米友好の象徴として知られるワシントンの桜の移植に尽力したシドモア女史の眠る横浜山手外国人墓地に里帰りして植樹された桜です。その後、横浜市内の各地にも植樹されています。横浜高商創立100周年の機会に、本学にも植樹することとなりました。
皆様のご協力を心よりお待ちしております。
2024年6月、建立から40年以上が経過した田尻常雄先生の胸像の修復を行い、胸像周辺に生い茂った樹木の剪定をおこないました。
西の方富士の霊峰をまなかひに望む処横濱市南太田富士見台 白亜三層の学舎建つ是横濱髙等商業学校なり
本校の創立者 田尻常雄先生 大正十二年関東大地震の襲来によって横濱市全域焦土と化したる時に当たり本校創設の官命を帯びて長崎髙商校長の職より此の地に転じ日夜奔走して大正十二年十二月設立の業務を完了し初代校長となる
優秀充実の教授陣を擁して大正十三年四月開校
信頼之人の育成を以て校是を定め師弟 切磋琢磨よく独自の学風を創造忽ちにして横濱高商の名 天下に冠絶せり
横濱国立大学経済学部並に経営学部は本校を其の歴史的源泉とす
此の渕源に発して今日に至る六十年の歴史の流れは学園の環境を激変したりと雖もここに培われたる教育精神は不滅なり
此の学校に学び田尻校長の馨咳に接したる者総て先生を敬慕してやまず
茲に富丘会の有志 慈父の温顔を永久に伝ふべく田尻常雄先生の像を建立す
富丘会有志
昭和五十七年十二月 横浜国立大学元学長 黒澤清撰書
【台座銅板に書かれた文】
2024年4月11日に社会科学系創立100周年記念事業の一環でシドモア桜の会横浜様から寄贈されたシドモア桜の記念植樹を同会の梅本千晶代表理事と本学の梅原出学長、佐藤清隆国際社会科学研究院長、伊集守直経済学部長、大森明経営学部長、渡邉拓法律系長、邉英治社会科学系創立100周年記念事業実行委員長、原俊雄教授、池島祥文教授出席のもと行いました。
シドモア桜は、横浜市内の各地にも植樹されており、経済学部、経営学部、大学院国際社会科学府・研究院の母体となる横浜高等商業学校(横浜高商)創立から100周年の節目に横浜高商初代校長である田尻常雄先生の胸像横に記念として植樹しました。このシドモア桜の成長とともに、経済学部、経営学部、国際社会科学府・研究院の更なる発展を祈念いたします。
※シドモア桜(ソメイヨシノ)とは、日本をこよなく愛した米国人ジャーナリストのシドモア女史のご貢献等により、日本の桜が1912年に日米友好親善の象徴として米国のワシントンに贈られました。その桜は、ワシントンから1991年に日本に里帰りし、同女史が眠る横浜山手外国人墓地のシドモア家墓前に植えられました。この度の桜はその樹から作られたもので、同女史の功績を偲び、『シドモア桜』と呼んでいます。
シドモア桜の会 横浜:https://www.scidmoresakura.jp/